トップ 最新 追記

豊田正史のSLとは関係ございません


2014-06-23

_ 修士1年の皆さんがWebDB Forum 2014に投稿するべき7つの理由

第7回 Webとデータベースに関するフォーラム(WebDB Forum 2014)のプログラム委員長を務めております豊田です。Webやデータベースに関連のある研究分野にいる方はぜひ投稿を検討していただきたく思います。今回のWebDB Forumでは、特に修士1年の皆さんの投稿を期待しているのですが、この記事ではその理由を述べたいと思います。今後の進路を考える上でも是非参考にしてください。

_ 1. 修士1年の夏は、修士論文のテーマをじっくり考えられるまたとない機会です。この時期に読んだ論文の数や、考えた時間、こなした実験の数が修士論文のクオリティを決めると言っても過言ではありません。しかし、目標がなければだらだらと勉強をしてしまいがちです。8月末締め切りのWebDB Forumは、夏の目標とするのにぴったりの会議です。

_ 2. WebDB Forumには多数の協賛企業が参加します。各協賛企業が独自に論文発表を審査して出す企業賞があり、参加企業の方々が真剣に次世代のホープを探しにやってきます。ここで目に留まれば、普通の人が経験できない実践に近いインターンに誘ってもらえたり、就職が一気に決まったりするかもしれません。

_ 3. WebDB Forumは査読付きの会議で採択率は例年60%くらいです。採択されれば、自分の研究に自信を持って良いでしょう。もし残念ながら不採択となっても、併設のDBS研究会にて発表を申し込む事が出来ます。こちらの研究会にも企業を含む多くの人が参加しますのでアピールの機会になります。

_ 4. さて、修士1年の皆さんの就職活動は、これまでと違い来年3月にスタートします。上記のように不採択となったとしても、面接の際に話すことに困る事はありません。企業は研究の事など興味はないという話を聞いた事があるかもしれませんが、ちゃんとした技術系企業は真剣に聞いてくれます。それを軽視するような企業には就職するべきではありませんし、あなたが行く価値のある企業でもありません。

_ 5. 夏の間にインターンに行かなければいけないと考えている方も多いかもしれません。幸いにも就職活動は3月から始まるのですから、まずは自分で何か成果を出してからインターンに行きましょう。研究に関することをなにもしたことがない人がインターンに行っても、できるのはグループワーク程度です。そのようなインターンではエントリーシートを埋められるだけで何の価値もありません。何か一つ研究成果を持ってインターンに申し込めば、企業の方でその人に合ったインターンのやり方を考えてくれます。その方が実践的で面白い経験になるはずです。

_ 6. ところで、もしあなたが博士課程進学を考えているのであれば、国内会議に論文を書いている場合ではありません。英語で論文を書いて国際会議に投稿しましょう。国際会議で発表をしてから国内で凱旋発表をしてください。WebDB Forumでは、国際会議で発表済みの論文をそのまま翻訳しただけの論文は受け付けませんが、会議で受けたコメントを反映してその内容を発展させたものは投稿可能です。

_ 7. さあ、すぐに指導教員のもとに行って相談しましょう。意気込みの感じられる学生には教員は非常に協力的なものです。万が一、教員が協力的でない場合には、論文が書けそうなインターン先を探してみるのも手かもしれません。


README日記の書き方