2006-06-09
_ [学会] ソフトウェア論文(その2)
[学会]ソフトウェア論文(2006-05-12)
で書いたソフトウェア論文について今日の編集委員会でも議論があった。やはり現物がないと基準を決めようがないので、最初の内は来たものを材料に編集委員会で丁寧に議論し、実績を積み上げていくことになりそうだ。読者にとってなんらかの形で有用であれば積極的に採録していく方針には変わりはないので、皆様ふるって投稿を御検討ください。ソフトの完成度の高さ、使いやすさ、ダウンロード数、ユーザからの要望にどう応えてきたか、面白い苦労話などなど色々ポイントはあると思うが、なにかしらのメリットは主張して欲しいという感じである。
また、論文が対象とするソフトは、原則著者が作成したものということになりそう。そうでなくても、何らかの形で著者が普及に貢献したというケースも話題に上がったがどうなるかは不明。とりあえず、査読者がダウンロードして試せることを最低条件にしてはどうかと提案はしてみて、その基準は採用されそうな雰囲気である。
_ とよだ [もちろんダウンロードしなくても試せるのならOKです。]
2006-06-15
_ [学会] DE PRMU合同研究会@函館
電子情報通信学会 研究会 [2006-06-PRMU-DE]で、函館は五稜郭近くの中央図書館に来ています。16時からの謎の若手パネル討論に出る予定。現在プレゼン作成中...。
パネルはなんとか無事に終了したのか?良くわかりません。
懇親会は、いか清というお店。刺身にされたイカのゲソがウネウネ動いてました。お隣に座っていた川嶋先生から、はこだて未来大学のギガピクセルプロジェクトについて色々と聞かせてもらいました。あれを学部3年生の演習でやったってのは凄いですね。
2006-06-21
_ [本] グーグル Google 既存のビジネスを破壊する
そういえばしばらく前に読んでいて書くのを忘れていた。Googleが神になるなんて話はどうでも良いのであるが、Googleに広告を出して成功している人達の話は面白い。屋形船の話はSESで聞いた事があるが、羽田空港の駐車場やめっき職人の話はいかにもニッチでロングテール風である。ただ、こんなふうに成功している人達が全体のうちどれだけいるのか、といったあたりがやはり気になる。例としてあがっているのは大成功の部類であろうが、収支プラスの人が大多数なのか、それともマイナスの人が大多数なのか。それによって、この手の広告システムが今後も続くのかどうかが決まってくると思うのだが。どっかにそんな数字はないかしらん。
2006-06-23
_ [学会] Yahoo!のMarc Davis氏講演
Yahoo!のMarc Davis氏による講演が生産研でありました。マルチメディアメタデータ系の人で、内容は主にYahoo! Researchで試験公開中のZonetagの話。携帯で取った写真をすぐにflickrにアップロードできて、その時に、時間、位置情報、タグ、などのメタ情報も付加できるというもの。タグは携帯でも簡単につけられるような工夫がしてある。例えば自分がこれまでつけたタグのパタンから合いそうなものとか、その場所で他に人によってつけられたタグとか、同じ端末を持っている人が側にいるとその人の名前とか、が候補として出てくるようになっている。なかなか便利そうである。実はこれを作っているMor Naamanという人とWWW2006のランチのときに立ち話をしていてそのときにデモを見せてもらっていた。
他にも、世の中のデジカメで取られた写真のうち2/3はカメラから外に出ていないなんていう面白い数字も紹介されていたが、どうやって統計取ったのだろう?
2006-06-25
_ [飲み] 有楽町コパンコパンからバーデンバーデンへ
コパンコパンは日曜なのにやたらと混んでいる有楽町ガード下にある韓国料理のお店。ビールを飲みつつ、プルコギ、チヂミ、トッポギ、春雨、ビビンバなどを食す。旨い。中でもチヂミが絶品である。6時から飲み始めて8時に出たのだが、まだ人が並んでいる。すごい人気だ。で、その後2次会で同じく有楽町ガードしたのドイツビールと料理屋さんのバーデンバーデンへ、今気がついたが両方店名が繰り返しだ。ドイツビールを飲みつつ、フライドパスタ、ソーセージ、チーズなどを食す。フライドパスタはやっぱりいいね。前はサービスだったと思ったんだが、有料になっちゃったんだなあ。残念。
2006-06-27
_ さね [そういえば、かつて 吉田弘一郎が「"\n"とendlは挙動が違う」みたいなことを書いていた様な気がしましたが、これっ..]
_ とよだ [なにせC++使っているくせにcoutとかほとんど使わないもので良くわからないんですが、環境によって挙動が変わるという..]
_ さね [なるほど。では cout と cerr の両方を同時に使っていたりすると、flush順により別の出力が得られたりする..]
_ と@女王さまの下僕 [いや、まあ、私も今ちょっとだけ確認してしまいましたが、ナノで、偉そうには言えませんが、g++のヘッダのendlの所に..]
_ とよだ [あーほんとだ。書いてありますね。リンク先はlibstdc++のFAQなんですね。C++の教科書なんかも注意深く読めば..]
_ と@女王さまの下僕 [「まあ見落としやすい」のはその通りなんですが、通常の能力に加えてこういう地雷原をどれだけ知っているかもプロのC++プ..]
_ と@女王さまの下僕 [ふとそんな話題がオフィスでもでたので調べてしまった。JISの仕様では以下の通り。 27.6.2.7 basic o..]
_ とよだ [やや、わざわざどうもありがとうございます。 os.widen(’?n’)のあたりが微妙に気になりますね。]
2006-06-29
_ [呟き] JR東日本のせこいロングテール戦略
JR東日本のせこい小銭まきあげ体質はまったく変わっていなかったらしい。最近、SUICA改札機のインタフェースが変更された。センサー部分が青く光るようになり、画面の表示も変更になった。問題なのは画面表示の部分。SUICA定期の期限が小さい文字(体感)であっさりと表示され、注意深く見ないと判らないようになったのだ。ただでさえ青い光に気を取られ画面を見るのが難しくなっているにもかかわらずである。しかも、以前は期限切れで入ったときには、大きな赤いバッテンが表示されて注意を促していたのだが、新画面ではそういう目立つ表示はなくなった(ひょっとすると気付かなかっただけかもしれないが)。おかげで今日、期限切れであることにまったく気付かずに入場し、到着駅で改札を出るときにようやく気付く破目に陥ったのであった。長距離通勤なので、片道分普通にチャージから抜かれると結構なダメージを受ける。しかも自分のうっかりなので文句も言いにくい。
JR東日本は定期の期限表示を見にくくすることでこの手のミスを誘発し、小銭をまきあげる戦略を取ることにしたようだ。一人当たりは小額でも、積み重なればかなりの金額になる。まさにロングテールである(強引)。こういうユーザの利便性をまったく考えないインタフェースの改悪は許しがたい。早急に改善すべし。
関連記事:
_ しんごー [関東はJRが強いので相変わらず、傲慢経営ですね。 ご愁傷様です。 横浜線も今まで東横線に乗り換えられないように、昼..]
_ HF [要約すると「期限切れが明示されないまま改札を入場できて、それでより高い料金を請求されるのが不当である」、という理解で..]
_ とよだ [明示はされているのでタチが悪い。だがそんなことは私憤であって、小銭を返せなんていう小さいことを言いたい訳じゃない。上..]
_ あずま [JRがユーザビリティまで考えるはずがない。競争が無いからね。競合は電車以外の通勤手段だ。職場の近くに引っ越したら?]
_ とよだ [JRの名誉のために言っておくと(どの面下げてという感じだが)、センサの性能向上は頑張っているらしい。でも画面デザイン..]
_ masui [Suicaケータイで入場した後、ケータイの電池が切れると出られなくなって全部払い直しになるてのは本当ですかね?]
_ とよだ [それは聞いた事ないですね。ホントなら酷いですが。あれって電源ないと認識できないようなものなんですか?]
2006-06-30
_ [研究] WWW2006 reading
都内某所で謎の会議の後、大学に戻ってWWW2006のreading meeting。今日は初回で、Lさんが2本の論文を紹介してくれた。
Automatic Identification of User Interest For Personalized Search
ユーザの検索ログから嗜好を推測する話。Topic-sensitive PageRankをベースにしていて、user preference vectorをログから学習するらしい。
Beyond PageRank: Machine Learning for Static Ranking
本文、アンカーテキスト、PageRankなどいろいろなfeatureの組み合わせをニューラルネットワークで学習して、結局何が一番効くのか調べた。本文から作ったfeatureが一番精度に効くらしい。PageRankは比較的効かないとのこと。Microsoftの論文なのだがMSNのログと人海戦術で作った学習・評価用セットが結構大きく、まあよくやったなあという感じの論文であった。
READMEと日記の書き方
_ よしき [大人気でしたね。中高生が来たら度肝を抜いておいてください?]
_ とよだ [んー、中高生来るのかなあ?なにはともあれ来てくれてありがとう。]