2005-12-05
_ [学会] Prabhakar Raghavan (Yahoo! Research)の講演
ACM SIGMOD-Jの講演会でRaghavanが御来所。Incentive Networkという題の講演は、SNSで報酬付きのQuestion Answeringをやったときに、友人ネットワークの形状がどうなっていればリーズナブルな報酬設定で答えを得られるかというお話。ただし、問題を受け取った友人は、別な友人に問題を委譲でき、報酬が得られた場合にはサヤを抜くことが出来る。結論だけ言うと、問題を委譲できる友人が平均2人以上いる構造なら報酬が爆発せず効率的に答えが得られるということらしい。つまり交友が少ないと答えを得るのに非常にコストがかかる。理由は直感的には説明できないとの事。情報検索手法ではなくて、完全にゲーム理論。よもや情報検索系の人の講演でナッシュ均衡なんてキーワードを聞こうとは...。
講演の後で、ちょろっとデモを見てもらった。
READMEと日記の書き方
"Randomized Algorithms"を書いた人なんですね。何故か、この本が私の机の本棚にあります、読んでないけど。ちなみにその隣にある本は…、こっちは写真だけ全部見ました。
その本は読んでないんですが、Web関係では有名人です。隣の本とは例のあれですか。
> ただし、問題を受け取った友人は、別な友人に問題を委譲でき、報酬が得られた場合にはサヤを抜くことが出来る。<br><br>一瞬、最近流行っている「バトン」の背後に潜む陰謀に関して遠まわしに警告しているのか、と妄想が爆発してしまいますた。<br><br>> 結論だけ言うと、問題を委譲できる友人が平均2人以上いる構造なら報酬が爆発せず効率的に答えが得られるということらしい。<br><br>確認ですが、これは「各ノードが」友人を二人以上持つような構造、ということですよね?<br><br>> 情報検索手法ではなくて、完全にゲーム理論。よもや情報検索系の人の講演でナッシュ均衡なんてキーワードを聞こうとは...。<br><br>はすたー様の「夜一人でおしっこに行けなくなる恐怖の予言」によると、新しい数学の話や数学の新しい話ってこれから色々出てくるそうです。計算量理論の論文でフーリエ解析の話が出てきたりとか。(後半はマジ。実際に見たから)
その話って,元はこの論文でいいのかな?<br>Kleinberg, J., and P. Raghavan. 2005. Query incentive networks. In Proceedings of the 46th Annual IEEE Symposium on Foundations of Computer Science, FOCS 2005. Los Alamitos, Calif.: IEEE Computer Society. Available at http://www.cs.cornell.edu/home/kleinber/focs05-qin.pdf.
>確認ですが、これは「各ノードが」友人を二人以上持つような構造、ということですよね? <br>質問者を始点とするDAGにおいて各ノードに委譲先が2人以上いるということだったと思います。<br>>はすたー様の「夜一人でおしっこに行けなくなる恐怖の予言」によると、新しい数学の話や数学の新しい話ってこれから色々出てくるそうです。計算量理論の論文でフーリエ解析の話が出てきたりとか。(後半はマジ。実際に見たから)<br>でも、残念ながらこの話はあんまり現実的に聞こえませんでした。うーむ。
>その話って,元はこの論文でいいのかな? <br>はい。たぶんそれです。
> でも、残念ながらこの話はあんまり現実的に聞こえませんでした。うーむ。<br><br>真実はそのうち明らかにされるであろう!<br><br>(実はおいらととよだの真実はそれぞれ別だというオチだったりして…)