2005-12-11
_ [本] オシムの言葉
本屋を3軒はしごしてようやく見つけて買って帰って一気読み。サッカーやユーゴのことをちょっとは知らないと難しい本だと思うんだけど良く売れているようだ。最近、上は大臣、政治家、官僚、下はゴニョゴニョまで、おしなべて喋る言葉が軽く浅い。オシムのような深い経験に裏打ちされた含蓄のある言葉をみんな求めているんだろうか。以下、グッときた言葉リスト。
「君たちはプロだ。休むのは引退してからで十分だ」... 熱い。
「日本人は平均的な地位、中間に甘んじるきらいがある。野心に欠ける。これは危険なメンタリティーだ。受身過ぎる」... ギクギク、グサグサ。
記者「○○がミスをしましたが。」オシム「あなたは今までミスをしたことがありませんか?」記者「……あります」オシム「人間は誰でもミスをしますよ。選手もミスをします。私だってミスを犯します。しかし一番ミスをするのは……通訳だ!」 ... 優しいなあ、うまいなあ。
「言葉は極めて重要だ。そして銃器のように危険でもある。私は記者を観察している。...... 新聞記者は戦争を始めることができる。意図を持てば世の中を危険な方向に導けるのだから」... ユーゴ内戦に翻弄されたオシムだからこそ。
「アイデアのない人間もサッカーはできるが、サッカー選手にはなれない」... サッカーを色々置き換えてみよう(自爆)。
「作り上げることより崩すことは簡単なんです。...... でもね、作り上げることのほうがいい人生でしょう。そう思いませんか?」 ... パチパチパチ。
「もっと上を見ていいんだぞ」... こうオシムに言われた選手は幸せだろうなあ。
READMEと日記の書き方
市原の監督はそういう人なんだ。知らなかった。<br>ユーゴってセルビア・モンテネグロ?セルビア・モンテネグロ出身の友人は二人居たが、一人は198cm(男)、もう一人は185cm(女)だった。いつだったかバスケットのクロアチア代表で、一番背の低いポイントガードが211cmのToni Kukoc(現NBA)だったのを見たときはびっくりした。<br>ワールドカップで初戦は対クロアチアだっけ。ヘディングに合わせるようなセンタリングは通らんだろうな。
現ボスニア・ヘルツェゴビナ、サラエボ生まれだそうだ。内戦のとき夫人だけがサラエボに2年半閉じ込められ、その間にも旧ユーゴ代表監督を務めるという結構ハードな人生を送ってます。分裂後のどの国でも英雄扱いなのだとか。すごい人ですよ。ホントに。この人も身長191cmあるらしいのででかい人多いんですかね。
彼には日本代表監督になって欲しいですね♪
なってくれると良いんだけど、だいぶ御歳ですからねえ。